楽しい食卓
一緒に生きていくことの意味とは。
2016.06.05
ONEMAN TOUR 2016 「楽しい食卓」
DEZERT
千秋が楽しいと書いて千秋楽!!
「あー。」
「君の子宮を触る」
肋骨少女
「遺書。」
大塚ヘッドロック
「殺意」
「追落」
「おはよう」
「宗教」
包丁の正しい使い方~思想編~
「教育」
「不透明人間」
「セイオン」
包丁の正しい使い方~終息編~
「秘密」
「擬死」
(ENCORE)
「遭難」
脳みそくん。
MONSTER
doze.
「切断」
「ピクトグラムさん」
去年の年末にゼップの告知があったときのどよめきはいまでも覚えている。
「すごい!」とかではなく「...マジ??」みたいな終演後の雰囲気。
でもね。
全然馴染んでた。ゼップでライヴやるバンド然としてた。
こういうのって大抵浮き足立ったりするもんじゃないの?
そういう変に肝が据わってるところもDEZERTらしいと思ってしまったけどね。
彼らはこんな大舞台であたかもいつも通りですみたいな顔して救いを叩きつけて帰って行った。
数年前のこと。
わたしが初めてデザートをみたとき、千秋が頭を掻き毟りながら「あ〜、死にたい。死にた〜い。」ってステージを右往左往していて、漠然とこの人は死にたいと言いながら生きたいを表現する人だなって思ったんです。
— ozk (@__alansmithee) 2015年1月10日
そして去年。
でざーとというか、千秋先生は死にたいって言いながら生きたいを表現する人だと思っていたけど、どちらかというと全力で死ににいってもなお死ねない人なのかもと思えてきた。
— ozk (@__alansmithee) 2015年7月7日
そんな人がですよ。
ちあき「生きてるだけでいいから。」
— ozk (@__alansmithee) June 7, 2016
こんな風に言えるようになるなんて思ってもいなかった。
これは「ピクトグラムさん」の最後に発した言葉。
ちなみに「ピクトグラムさん」はこんな言葉で始まりました。
アンコラストのピクトグラムさんの前のちあき「生きてたくなくて、でも死ねなくてもいいじゃん!!」
— ozk (@__alansmithee) June 7, 2016
やっぱり千秋は死ねなかった人だったんだなあ。
アンコのちあき「最近なんでバンドやってんの?って聞かれる。ある人は言いました。誰かを救うためだと。なんで!おれが!誰かのために!曲を!書かなきゃいけないの?って思うんです。するとひとつの結論にたどり着きました。すべてが無意味なんだと。」
— ozk (@__alansmithee) June 7, 2016
無意味を力説するちあき「太陽が照ってるのも無意味、親から生まれたことも無意味、おれたちも無意味、お前たちも無意味、そうやって考えると幸せになれます。」
— ozk (@__alansmithee) June 7, 2016
ちあき(無意味)「その意味が三年後くらいにわかるようにバンドやろうとおもいます。」
— ozk (@__alansmithee) June 7, 2016
それを受けた最後の一節。
最後の「意味を探す朝なんて何度でも迎えるから」を「何度でも作るから」と歌っていたちあきも意味を探していて、無意味な音を出すバンドと無意味にそこにいる客と、とりあえず一緒に生きて、意味を見出そう、そのためにバンドを続けようってことなのかな、と。
— ozk (@__alansmithee) June 7, 2016
こんなん泣くやろ。
DEZERT見てこんな気持ちになる日が来ると思ってなかったよ。
ピクトグラムというと非常口の誘導灯の緑色のアレを思い出す。
それと同じようにDEZERTは我々の非常口を引き受けようとしている。
出口が見つからない人にとっての一時的な逃げ場。
出口というのも二種類あって、その片方は死ぬこと、片方は生きる為の出口。
死ぬことも出来ず、生きる理由も見つからない人の非常口であり救い。
でもそういう人にとっては非常口が生きる為の出口になることだってあると思うんだ。
多分それは千秋にとっても同じなんじゃないかなと思っていて。
DEZERTをやることが一種の逃げ場であって、最終的にもしかしたら生きる為の出口になり得るんじゃないかしら。
ちあきは生きてたくなくて、でも、死ぬことも出来なくて、死んだふりしてたんだけど、もう死んだふりするのはやめたんだなとおもう。
— ozk (@__alansmithee) June 7, 2016
とりあえず一緒に生きて、ただお互いがそこにいることが意味であり救いになればいいなと思う。
数年後に千秋がなんて言ってるか、わたしがどう思ってるか、答え合わせしないと。
最後に千秋のベストオブ罵声でお別れです。
どこかのちあき「髪直してる場合じゃねぇぞブス!!!」
— ozk (@__alansmithee) June 7, 2016
最高かよ。