感情六号線

楽しいまま死んじゃおう。

FROM DEPRESSION TO ________ [mode of VULGAR]

わたしの青春ことヴァルガー。

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2016.07.01

TOUR16-17 FROM DEPRESSION TO ________ [mode of VULGAR]

DIR EN GREY

新木場STUDIO COAST

 

中学生の頃「VULGAR」を何度聴いたことか。

 

audience KILLER LOOP

CHILD PREY

RED...[em]

砂上の唄

MARMALADE CHAINSAW
Un deux

蝕紅

DRAIN AWAY

夜想

NEW AGE CULTURE

明日無き幸福、呼笑亡き明日

Я TO THE CORE

INCREASE BLUE

SUSTAIN THE UNTRUTH

 

(ENCORE)

OBSUCURE
詩踏み

The inferno

THE ⅢD EMPIRE

 

まずセトリ見て下さいよ。

「MARMALADE CHAINSAW」に「INCREASE BLUE」!!!

バイバイミスジェリー!!!!

 

わたしは結構幼い頃からヴィジュアル系を聴いて育ったんですけど、90年代ヴィジュアル系というメロディアスで疾走感のある曲が至高とされている時代の音楽に触れてきたからか2000年代に台頭するチューニングを落としてシャウトするバンドが苦手だったんです。

 

まあ、言ってしまえばコテでなくなったDir en greyがそのハシリなんですが。

 

たぶん、いま思えば苦手なんじゃなくて変わってしまったDir en greyを受け入れられなかったんだと思います。

「おれが知ってるディルは「-I'll-」とか「ゆらめき」みたいな曲を歌っていたはずなのに!!!」ってな具合です。

 

ほら「鬼葬」はおどろおどろしいから...。

いま聴くとめちゃくちゃかっこいいんですけどね。

 

その苦手を全てひっくり返してくれたのが「VULGAR」というアルバムでした。

 

なので「VULGAR」をめちゃくちゃ聴いたし、「Code of VULGAR[ism]」をめちゃくちゃ見ていた中学高校時代のわたし。あのDVDのフリをするとか頭を振るような余裕は一切なくて、ただひたすらに人を詰め込んで、すし詰めになった虜たちが跳んでフロアがうねってるように見える光景が凄いんだ。

 

なのでこの頃の楽曲にはとても思い入れがあって。

今回その楽曲たちを初めて生で聴けるというのはあの頃の初期衝動にもう一度出会えるということなんです。

 

まだこの時点で1曲目なんですけどかっこよすぎるわけですよ。

 

2曲目ですけどすでに汗だく。

 

わたしの待望。この曲を聴きに来た。

 

薫さんは虜たちを人と思っていない節がある。

 

 

本当にこの通りで、さっきも書いたような「VULGAR」の曲たちの持つフロアを強制的にノらせる力で、ごった返すフロアがうねるような凄まじい光景に衝撃を受けた中学生の頃から10年以上経った2016年に自分がその凄まじい光景を作り出す要素になれたのがとてもうれしかった。

 

2年前にGAUZEツアーをやって、今年VULGARとDUM SPIRO SPEROと鬼葬のツアーを一気に回って、いよいよ最後はWithering to deathツアーも秒読みな段階だと思うのだけど、ウィザはバンドとしてのメンタルが一番良くなかった時期の作品なので、これをやるとなるとDIR EN GREYというバンドは自分たちの過去を全て呑み込むことになるんだなあと感慨深くなるねぇ。

 

それもこれも「ARCHE」という作品が出来たからで。

「ARCHE」に収録されていてもちろんこの日も演奏された「Un deux」で

 

切り絵に夢を膨らませ願い

笑顔は無垢

変わって行くこの未来へ繋ぐ

 

大地を蹴り進め

un duex 粉夢で満たす

わずかなこの命 この瞬間に満たす

 

と歌っているように全てを飲み込んで進むためなんだなあと思う。

 

ここまでされちゃうとこのモンスターバンド、手に負えないです。

 

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