感情六号線

楽しいまま死んじゃおう。

枯渇した胸に降るものは

2016年初のホールライヴがHitomiさんとは思わなかった。

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2016.08.06

枯渇した胸に降るものは

雨や雨

浜離宮朝日ホール

 

雨や雨はHitomiさんとアーヴァンギャルドのおおくぼけいさんのユニットです。

 

雨や雨は「あめやあめ」ではなく「あめやさめ」と読みます。

Hitomiさんから振り仮名振るよう言われました。

 

殉ずるとは

奇跡の星/手嶌葵

朗読「ジャックのハート①-視線-」

枯葉/シャンソン定番曲

闇が広がる/ミュージカル「エリザベート」より

ALL THAT JAZZ/ミュージカル「CHICAGO」より

Sing, Sing, Sing/スウィングジャズ定番曲

大破壊交響楽/アーバンギャルド

以降、白紙のクロニクル/Moran

朗読「ジャックのハート②-生命-」

命の別名/中島みゆき

平成死亡遊戯/アーバンギャルド

赤い薔薇のスープ/Fatima

ぴあとぅり

朗読「ジャックのハート③-静止-」

リトルスカイハイツ

 

(ENCORE)

LOVE LOVE LOVE/DREAMS COME TRUE

殉ずるとは

 

まず、会場である浜離宮ホールなんですが、

www.asahi-hall.jp

とても由緒正しい素晴らしいホールなんですよ。

 

そのため、会場内で開演待ちをしている際も喋ると声が響いてしまうので誰一人声を出すことなく待っているほど。

それくらい音の響きがいいホール。

 

こんなホールで、ピアノひとつ声のみで作られる音楽を演奏するというのは、歌が相当上手くなければサマにならないし、一切誤魔化しがきかないということ。

好きだけど決して歌唱力が売りなわけではないHitomiさんにこのシチュエーションが果たして映えるのかという疑問が少なからずありました。

 

結論からいうととても良かった。

のびやかに歌っていて、音がピアノしかない分歌詞の言葉一つ一つがしっかりと聞こえて、Hitomiさんの良いところや伝えたいことがより引き立ったように思った。

 

今回「枯渇した胸に降るものは」というタイトルにして、ひとつテーマを決めようと思って浮かんだのが「命とは/生きるとは」ということだったそうで。その「命とは/生きるとは」というテーマに沿って選ばれたカバー曲というのもあるけど、どの曲もHitomiさんの歌うことと近しくて、自分の歌を歌っているように自然に歌っていたのが印象的だった。

 

手嶌葵の「奇跡の星」の

 

生きる事の意味を、生きる君をみて知る。

 

や、中島みゆきの「命の別名」の

 

命につく名前を心と呼ぶ

 

あたりがそれにあたる歌詞。

 

それを受けたわたし

我ながら名言だと思います。大切なことは全部ヴィジュアル系が教えてくれた。

 

ここまでカバー曲のことを書いたけど、それ以上に雨や雨のオリジナルがとてもよかったというのも満足度が高い理由のひとつ。わたしは「リトルスカイハイツ」が好きです。

 

聴かせるもの以外にも「ALL THAT JAZZ」みたいな妖艶な曲があったり、「Sing, Sing, Sing」みたいなアップテンポなものがあったりして、ピアノだけなのにしっかり盛り上がるところは盛り上げて楽しむことが出来たしね。

 

これこそHitomiさんのHitomiさんたる所以ですよ。

 

その距離1メートル。近いって。

 

ホームページもフライヤーもないのに500人キャパのホール埋まるんだからすごいですよ...。

 

 

Hitomiさんはステージの上でしか生きれない人だし、歌うべき人だと思うので、これからも気が向いたときにステージに立ってくれればなと思います。

それで生きることとか死ぬことを歌っていてくれればなおいい。